機材紹介 軽量自動導入 K-ASTEC AP-GOTO赤道儀

軽量小型のVIXEN AP赤道儀をベースにした、K-ASTEC製の自動導入改造赤道儀です。Bluetoothモジュール内蔵で、スマホなどと接続してコントロール可能です。また、ガイドポートもありますので、オートガイドも可能です。

このように軽量の機材から比較的重量のある機材まで搭載可能です。いずれも両軸クランプフリーでバランスが取れている状態です。

非常に軽量コンパクトで、VIXEN製のAPマウントケースにケーブル類(バランスウエイトは除く)と一緒に収まってしまいます。

三脚もK-ASTEC製で、軽量のPTP-C2カーボン三脚です。ヘッドのアダプターは、3/8インチネジ対応やSX系赤道儀対応に変更することも可能です。ポタ赤のGF-50を乗せることもあります。ただ、SXP赤道儀には、少し荷が重そうです。円形のものは、胎内星まつり(天文ハウスTOMITA)で購入した防振パットです。通常は、このパットの上にのせて使用しています。

赤道儀のヘッド部分は、ビクセン規格のアリミゾでしたが、テレスコ工房製のユニバーサル赤緯軸ヘッドに変更しました。パニングクランプもしくは、ユニテック製の粗動回転ユニットにアルカスイスクランプを固定したものを使用しています。搭載する機材の重量によって使い分けています。

コントロールパネルと、各種ケーブルを接続して通電したところです。コントローラーは、MTS-3です。

電源は、DC12Vですが、通常はモバイルバッテリー5Vをステップアップコンバーターで12Vに昇圧して使用しています。M-GENと合わせて、20,000mAhのモバイルバッテリーで一晩は、余裕で使用できました。

上が恒星時駆動時で、下が両軸600倍速駆動時(自動導入)の消費電流です。12V換算で、おおよそ0.30A~0.56Aくらいになるようです。使用しているDCコンバーターは能力上限で対応できていますが、他の製品ではうまく動かないこともありました。

スマホとBluetooth経由で接続したところです。ソフトは、SkySafariです。接続モードは、Meade LX-200 Classicにします。室内でのテスト接続で、アライメントはしていないので星図の表示は適当ですが、きちんとアライメントすれば、かなりの精度で自動導入してくれます。

極軸望遠鏡を内蔵していますが、ポールマスターも1/4インチネジアタッチメントを介して固定可能です。構造上、回転軸からオフセットして固定しています。回転軸そのものを検出することや画角が比較的広いこともあって、オフセット量が小さければ使用可能のようですが、まだきちんと検証できていません。

この赤道儀で、しらびそ高原にて撮影したM16, M17です。コーワPROMINAR+TX07(350mmF4.0)で、M-GENにてオートガイドしたものです。極軸望遠鏡での極軸設定で、1枚当たり3分の追尾ではありますが、まずまずの性能だと思います。

この程度の焦点距離であれば、ポールマスターで極軸を追い込めば、オートガイドは不要なのかもしれません。ただ、PCレスとのトレードオフや両軸追尾可能なことで、どうしても極軸望遠鏡とM-GENを選択することになっています。

AP-GOTO赤道儀は、軽量コンパクトでそれなりに高い追尾精度があり、モバイルバッテリーでも駆動可能な赤道儀です。しかしながら、普段は、どうしてもSXP赤道儀を使うこともあって、まだまだ十分に使い込めていません・・・

いつか離島などに持ち出して使いたいと考えています。