2019年3月、ASIAIRアプリ(バージョン1.0.9)とファームウェアのアップデートが公開されました。今回は、一眼デジカメ(DSLR)に対応するなど、大幅な改良がありました。早速、アップデートして動作を確認してみました。
メインカメラとなる冷却改造6DとASIAIRをカメラ付属のPC接続ケーブル(USB Mini-B → Type A)で接続します。赤道儀やガイドカメラも一緒に組んでみました。
EOS6Dを選択して、Enterをする。
接続されて、このように表示されます。
ISO感度や露出時間の設定もASIAIRアプリから可能です。画像のDownload時間もストレスのない範囲で、ピント合わせも楽にできそうです。Plate Solveも可能なようです。
1s露出の画像を読み込んだところです。温度やバッテリー残量なども表示されます。
このように、赤道儀のコントロールやPlate Solveなどとのコンビネーションも相まって、かなり使い勝手の良いシステムになりそうです。ただし、保存されるファイル形式がFITSになるので、いままでのようなRAWファイルの画像処理プロトコールとは変わる部分があるのは、要注意だと思われます。
自動導入改造AP赤道儀(MTS-3)との接続は、これまでのMeade LX200 classicの設定で問題なく行えました。この状態で、SkySafariと連携して自動導入もできます。
ただし、前回のアップデート以降、オートガイド時はOn-Camera-ST4にした方が安定するようでした。今回も検証する必要がありそうです。
その他、今回は赤道儀についてもVixen StarBookへの対応がありました。もしかして、StarBook TENでもと思い、クロスLANケーブルで接続してみましたが..
残念ながら、ダメなようでした。おそらく今回は、初代StarBookへの対応なのだと思われます。それでも、接続方式がHTTPとあることからして、StarBookとPCをクロスLANケーブルで接続する従来の方式になるのではないかと考えました。SrarBook TEN・SXP赤道儀にも対応するようになれば、少し重量のある機材や風が強い日などにも対応できそうです(※)。
以上、ASIAIRアプリおよびファームウエアをアップデートして、とりあえず動作確認をしてみました。一眼デジカメに対応したことで、撮影の幅が広がると思われます。保存ファイルやその後の画像処理、オートガイド時の設定など課題はあると思われますが、実戦投入してみたいと思います。
※この後のアップデートでSrarBook TEN・SXP赤道儀にも対応しました。