しらびそ高原にて

2年前の夏に南アルプスのしらびそ高原で撮影した北アメリカ星雲とペリカン星雲(NGC7000, IC5067)、ガーネットスター星雲(IC1396)です。

KOWA PROMINAR FL+TX07(350mmF4.0) VIXEN AP赤道儀(K-ASTEC改造)
Central DS ASTRO6D (UV/IR仕様)  IDAS LPS-P2 ISO3200 180sec × 20コマ
外気温-10~-15℃冷却 M-GEN+コーワLM100JCにてオートガイド(ディザリング)

コーワPROMINARと冷却改造EOS6D(ASTRO6D)での撮影です。ASTRO6Dは、外付けの強制冷却ファンユニットの装着にて8Vで外気温-18℃程度まで冷却可能ですが、これを使用せずに直接4V供給でも冷却可能です。私は、通常モバイルバッテリーから5V供給をしています。これでも外気温から-10~-15℃冷却できています。さらにM-GENによるディザリングガイド(ランダムディスプレイサー)を組み合わせて、ほんの少しづつ構図をずらしながら撮影したものをコンポジットしています。もともとノイズの少ない6Dに冷却とディザリングを組み合わせることによって、ダーク補正を省いています。フラット補正は、ELパネル減光でとりだめておいたものを使用しました。

追尾は、ビクセンAP赤道儀をK-ASTECさんがMTS-3自動導入改造したもので行いました。Bluetoothモジュール内蔵なので、スマホと接続してSkySafariにて自動導入しました。消費電力は、12V 0.25-0.40A程度と小さいので、モバイルバッテリーに5V-12VステップアップDCコンバーターを接続して電源供給しています。

光害カットフィルターは、入れっぱなしにしておいたものを取り忘れてしまったというのが正直なところです。しらびそ高原の星空だと必要ないのでしょうが、結果的には画像処理が楽になったと感じています。

普段は、SXP赤道儀を使用することが多いのですが、今回は、家族とのキャンプも兼ねていて荷物を極力少なくする必要があったので、上記のような構成になりました。省スペース省電力ですが、十分実力のある組み合わせだと感じています。思い出に残る2枚です。