2019年4月4日の夜は、ほぼ新月でした。SCW天気予報を見ても夜通し快晴で風速も落ち着いていたので、5日は休暇を取って天体撮影することにしました。といっても遠征はできないので、いつもの光害地での撮影です。
対象は、春の系外銀河とさそり座(アンタレス付近)です。系外銀河は、C5とASI178MCの組み合わせを試してみました。さそり座は、STC Astro Duoナローバンドフィルターでの撮影です。
C5と1/1.8型CMOSセンサーカメラの組み合わせです。拡大率は大きいですが、やはりかなり暗くLive Stackは無理だったので、多数枚撮影をコンポジットしました。M104のような明るめのエッジオン銀河はなんとか撮影できましたが、同日撮影したM90とM95は暗すぎて画像処理できませんでした。さすがにフェイスオン銀河は、短時間露光では無理だったようです。なお、補正板のヒーターは、今回はジムケンドリック製の12Vのものを使用しました。おかげで今回は、全く結露しませんでした。やはり、5VのUSBヒーターではシュミカセの補正板には少し非力なようです。
光害地で低高度なのでSTC Astro Duoナローバンドフィルターを使用して撮影してみました。子午線越えの関係から、今回は48分の総露光時間しか取れませんでした。やはり、露光不足で全体的にザラザラしています。カラーバランスも難しいです。ELフラット画像による補正は効果的でした。強烈なカブリがありましたが、フラット補正のおかげで処理できました。次は自動導入改造AP赤道儀で子午線をまたいで、もう少し露光時間を稼いで撮影してみたいと考えています。
以上、2019年4月4日夜から5日未明にかけての撮影でした。新月期で夜通し快晴、透明度なども比較的良好でした。このような条件は、年に数回しかない貴重なものだと思います。今回もいろいろと試すことができたので、次回以降が楽しみです。