2019年1月3日20時過ぎから4日未明まで新年初の天体撮影に行きました。遠征ではなく、近所のいつもの撮影場所です。
最初、オリオン座のリゲルが子午線をまたぐまでの間、魔女の横顔星雲IC2118を撮影しました。次にクリスマスツリー星団・コーン星雲NGC2264を撮影しました。こちらは、子午線を越えるまで待とうかと思いましたが、時間があったので撮影を始めてしまいました。子午線を越えた後も赤道儀を反転させて撮影を継続してみました。次の目標のしぶんぎ座流星群の撮影まで時間があったので、結果的にかなりの枚数が撮れました。最後に、しぶんぎ座流星群の撮影と明け方の東の空を撮影しました。
まずは、魔女の横顔星雲IC2118です。
やはりかなり淡いですね。フラット補正をして、かなり強調して何とかあぶりだしました。全体的に荒れた画像になってしまいました。もっと露光時間が必要なようです。
次に、クリスマスツリー星団・コーン星雲NGC2264です。まずは、子午線を越えてからの画像のみ90分露光のものです。
子午線を越える前と越えた後、構図が少しずれてしまったものなどもすべて合成したものです。171分露光になります。
一番左が子午線越え後90分合成(30枚)、真ん中が子午線を越えてから構図がずれてしまったものを含んだ126分合成(42枚)、一番右が子午線前後をすべて171分(57枚)合成したものです。比較のため、レベル調整だけしたものです。ディザリングの影響もありますが、子午線越えによってかなり構図がずれています。画像処理の過程でトリミングすることになります。
子午線越えで反転した画像も含めて一括して処理してくれました。回転は、Angle -179.6°とほぼ180°付近を示しています。以前からこのソフトの位置合わせ精度の良さは感じていましたが、反転処理まで精度よく行ってくれたのは驚きでした。
90分(左)と171分(右)の比較です。
やはり、合成枚数・露光時間が多いほうが、滑らかで淡い部分まで描出できているようです。しかしながら、多数枚合成・長時間露光は、時間経過に伴う背景光度やカブリの変化のため背景ムラが目立ってきてしまうようです。こういう難しさにも初めて気づきました。
しぶんぎ座流星群です。流星が写っていた画像10枚を比較明合成したものです。流星は、思ったより少なかったようです。
最後に、明け方の東の空です。
金星がとても明るく輝いていました。朝焼けも美しかったです。細い月も印象的です。ものすごく寒いのに夏のさそり座アンタレスが見えて、なにか変な気分でした。
以上、2019年初の天体撮影も色々と盛りだくさんで有意義な撮影でした。