2019年2月23日の夜は、久しぶりに晴れて風も落ち着いていたので、天体撮影に行きました。
といっても、まだ月が明るい時期なので、月の出までの短い時間でした。
対象は、春の?というより冬の終わりの系外銀河NGC2403です。きりん座というあまり知られていない星座にある銀河ですが、時間的にも高度的にも最適でした。
また、LiveStack撮影でのリアルタイムダーク減算・フラット補正も試すことができました。
露光時間60分では、さすがに露光不足で淡い銀河の腕は、はっきりしません。ただ、ダーク減算・フラット補正をしながらコンポジットしていったため、かなりの強調処理に耐えることができました。60秒のLiveStackなので、光害カブリもほとんどありませんでした。光学系の性能とカメラのチップサイズからすると必ずしもフラット補正は必要ないと思われますが、背景ムラやアンプノイズの軽減に寄与してくれたように感じます。放射状の盛大なアンプノイズは、ほぼ消失しました。ただ、やはりこのカメラは、四隅にどうしてもアンプノイズがでるので、少しトリミングしています。
注意点としては、ダークファイルはFITSでよいのですが、フラットファイルはTIFFでないと読めないようです。これに気づくまでに大分かかりました。
前回(1/11-12)の撮影以降、天候などに恵まれず、なかなか天体撮影できませんでした。今回は短い時間でしたが、リアルタイムのダーク減算・フラット補正も試すことができました。また、小さいチップサイズのカメラで拡大率を稼いで小さな天体を撮影する感覚もつかめてきました。もっと露光時間を稼げれば淡い部分まで写ると感じます。次の新月期には、春の系外銀河を狙っていきたいと考えています。天候に恵まれることを祈るばかりです。